拍手ログ14(20100429〜)
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【日常・不運/伊作】 ―――ガチャンッ 「あっ」 「あ」 「・・・・・・」 「・・・・・・」 「・・・やり直し・・・」 「・・・頑張れ」 「・・・いいよ、もう慣れたよ」 「(不憫だ)」 「あ」 「調合したての薬をひっくり返した今度は何だ」 「誰に対してか知らないけど説明ありがとう。もう薬草がない・・・」 「(うわぁ)」 「そういえば昨日新野先生が、次にこの薬草を採りに行けるのは来週だって云ってたっけ・・・」 「(なんてタイミングの悪い)」 「どうしよう」 「伊作が採りには行けないのか?」 「行けるけど、私、今日はこのあと補習があるんだ・・・」 「ああ・・・運悪く授業中に火縄銃が壊れて、時間内に終わらなかったんだとか」 「そう。食満も他のみんなも終わったのに、私だけ終わらなかった・・・」 「(あああ・・・)」 「しかもこの薬、仙蔵から頼まれてたのに。至急で」 「・・・どんまいだ、伊作」 「た、他人事だと思って・・・!」 「まぁ仙蔵も鬼ではない。事情を話せばわかってくれるさ」 「そうかなぁ・・・」 「(可哀想になって怒るどころじゃなくなるだろうから)」 「え、何か云った?」 「いいや、何も」 「あー、怒らないといいなぁ」 「あ、伊作」 「うん?」 「その辺は昨日小平太が―――・・・」 「え―――・・・」 「あ」 「―――うっわぁああぁぁぁッ!!?」 「・・・昨日塹壕掘ってたから、危険だぞって、云いたかったんだけどな・・・」 遅いよ!と涙声で怒鳴られて、久し振りに心底反省した |