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ねえ君は一人で生きているつもりなの、誰も必要ないと思っているの。
君はその体ひとつで生きているつもりなの、何にも頼らずにいられると思っているの。
そんなの寂しすぎるよ哀しすぎるよ虚しすぎるよ。
だって私たちは人間で、誰かと関わっているからその存在を認めてもらえるのだから、そうやって人に世を向けて生きようとするのは自分の存在を否定しているのと同じことよ。
どうして気付かないのどうして一人になろうとするのどうして、
どうして、
―――どうして。

「シンジ」

「なんだ」

「シンジにとって大切なものって何」

「強いこと。強くなること」

「だけ?」

「だけ、だ」

「嘘」

「何?」

「だって、シンジの眼はいつも何かを探してる」

「・・・・・・・・・」

「強くなりたいだけじゃない。シンジは、」

「黙れ」

「嫌」

「、お前は…!!」

そんな顔をするから。本当は優しくて寂しい人なのに、わざわざ作ったように厳しい顔をするから。だから、思わず抱き締めたくなる。傍にいたくなる。
シンジが大声をあげることは滅多にない。人に対しても、ポケモンに対しても。
それは興味のないものには何を云っても無駄だと思っているから。
けど、それは違うのだ。
シンジは興味がないんじゃない。
ただ、諦めているのだ。
そして、諦めても諦めきれない何かがあるから、時折、ほんの時折、堪えきれなくなって悲鳴を上げる。怒鳴り声に乗せて叫ぶのだ。


「お前は、何なんだ!!!」


―――僕を愛して、と。



君が寂しくないこと、

君が哀しくないこと、

君が笑えること、

君が嬉しいこと、

君が決してひとりにならないことを、私は望むよ。

世界が君を嫌っても、私は最後の最後まで君の傍に居ると誓うよ。


私は、強がりで不器用な君を、心底愛した人間です。










ああだからその眼をやめて
虚ろな眼で世界を見ないで






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シンジがとても好き^^