文章修行家さんに40 の短文描写お題




00. お名前とサイト名をどうぞ。また、よろしければなにか一言。
秋元琶耶、『僕が愛した神様は』です


01. 告白(ユウカナリア)
ホントはね、と小さく呟く、それはささいな過去の秘め事。

02. 嘘(ハルヒコ)
せめてバレないようにしてほしかった。こんな形で知るよりも、知らないままでいたかったのは残酷なまでの彼らの優しさ。

03. 卒業(渋沢)
肌に馴染んだこのユニフォームはもう着ない。代わりに少し大きめのそれを受け取った。終わりが告げた、新しい始まり。

04. 旅(乱きりしん)
並んで歌を歩きながら前へ進む。響く歌声はどこまでも軽やかで、まるで僕らの門出を祝うかのよう。

05. 学ぶ(土井)
なんでもかんでも覚えればいいわけじゃない。大切なことだけを知ればいい。
出来ることなら後悔だけはしないでおくれ。

06. 電車(菊理)
がたんごとんと一人揺られ、向かう場所は最期の地。
ああ、このまま彼の人が哀しむことのない世界に連れていってくれたらいいのに。

07. ペット(シェラ)
犬だなんだと云われようが、これは自分が決めたこと。
付かず離れず太陽を護る、それが己の運命だから。

08. 癖(ハーレム)
泣きたいときに我慢しようとしてそっぽを向く。
馬鹿野郎、そんなのとっくにお見通しなんだよ。いいからさっさと泣いちまえ。

09. おとな(リキッド)
久しぶりに再会した元上司と同僚。変わらないのは俺だけで、自分で選んだ現実が少しばかり寂しくなった。あんたら皺増えたなぁ。
殴られた。

10. 食事(ハルヒコ)
またやりすぎたと笑う悪魔に悪気はない。
鬼のように作られた料理たちを、仕方がないと笑いながら平らげるのにはもう慣れた。

11. 本(ジローとコタロー)
兄者、その本面白い?ええ、少なくとも熊とヒーローごっこするよりは。大きくなったら僕にも貸してね。
そう云った時の、兄者の顔ときたら。

12. 夢(シンタロー)
すやすや眠る親友を眺めていると、なんだかこのまま一生ここで過ごしたいと思ってしまう。
それはきっと親友が見る夢と同じくらい儚い願い。

13. 女と女(アレン、リナリーとミランダ)
甘い匂いの漂うキッチン。思わずフラりと近付けば、男子禁制!とつまみだされ、楽しみにしてねと伝えられる。途端そわそわする現金な心臓。

14. 手紙(乱きりしん)
学園長の頼みが面倒なのはいつものこと。例えそれが単なる手紙配達でも、絶対途中で何かに巻き込まれる。
もう、この面倒事ほいほい!

15. 信仰(少佐)
プロテスタントもカトリックも馬鹿々々しい忌々しい。
信じるのは神ではなく己だけで十分だ。
ええ、そうだろうミディアン?

16. 遊び(土井)
今のうちに遊んでおけばいい。それを遊びと呼べなくなる前に。
いつか、それでもお前たちは人を殺す。

17. 初体験(リキッド)
誘拐、特訓、拷問、戦場。なんで夢の国からいきなりこんなことになったんだ?
おい、ふざけんなよナマハゲ!初給料が十円ておかしいだろ!

18. 仕事(輝)
金さえ貰えば何でもやる。意地汚いと罵るのなら勝手にしろ。俺は俺の信念のためにやつらを殺す。

19. 化粧(天馬)
唇に引かれた紅は目眩がするほど美しい。
どうせなら、死化粧ではない彩りを見たかった。

20. 怒り(リクルート)
取り返しのつかないことをした。これは会社も大学も全て犠牲してでも許しを乞わなければならない。
だからニノさん、鳥とか呼ばないで!

21. 神秘(シェラ)
大理石を磨きあげたような肌、太陽のような金糸、どこまでも深く美しい森のような瞳。
これこそが神の産み出した奇跡。

22. 噂(ミミコ)
私の名前はあの人がつけた。ねえ部長。名前の由来、教えてくださいよ。小耳に挟んだんだんですが、まさかパンの?

23. 彼と彼女(ハルヒコ)
思えば理想だったのだ。
互いを想い、想われ、ただ幸せになりたいと願った人たち。その真実を知ってしまった今、俺には何が出来るだろう。

24. 悲しみ(ミミコ)
ぽつりと零れた涙をぼんやり眺める。どんどん流れてやがて床に小さな水溜まりが出来た。
ああ、もうあなたはいない。

25. 生(麦子)
折角明るい名前なのに、彼は灰暗いところへ行こうとする。ならば私は傍に居よう。彼が道を誤らないように、彼の傍で生きよう。

26. 死(きり丸)
多分自分は誰よりもこちらに近い人間なのだと思う。
家族も村も失い生きる自分は、きっと死ぬために生きている。

27. 芝居(シェラ)
愛しい愛しいご主人様。貴方を心から愛しています。呼吸を肌を温もりを感じ、この愛しさをもって、私は貴方を殺すのです。
さよなら。

28. 体(ヴァンツァー)
死んだはずの自分が呼吸をしている。けったいな術があるものだと感心した。役目を終えた過去を捨て、今、新たな未来を手に入れた。

29. 感謝(ソージ)
ああやはり、どこかで聞いた声。懐かしくて暖かい、とても優しい声。嬉しくなって微笑めば、怪訝そうな君の顔。
感謝してるのに、失礼な。

30. イベント(環)
花とお菓子とプレゼント、仕上げは僕らの笑顔のシャワー。さて、あとは君を待つばかり。

31. やわらかさ(マジック)
そっと触れた頬はやはり優しく暖かかった。けれど、それは私を目に映していない今だけのもの。

32. 痛み(ヒカル)
お前を探してただ走る。途中うっかり段差に躓いて子供のように転んでしまったが、今はそんなことより、お前が居ない背中がひたすら痛い。

33. 好き(フルカネルリ)
我が侭でもお転婆でも世間知らずでも、そんな君がまるごと全部好きだった。
傍に居てやれなくて、ごめんな。

34. 今昔(いまむかし)(ユウカナリア)
同じ顔で違う人。そんなのあたしがよく知ってる。だけど昔も今も、彼もこいつも変わらない。切なくなるほどの優しさは、一つも変わらない。

35. 渇き(セラス)
毎夜覚える喉の渇き。己の本能が血を求める。あの赤い滴を想像するとぞくぞくするというのに、人間だった私は恐ろしくて目をそらす。

36. 浪漫(元親)
海で生き海で死ぬのが俺の性。胸を張ってそう云えば、愚かな奴だと笑われた。ええい、人の人生を笑ってんな!

37. 季節(リクルート)
春の若葉に夏の緑、秋の紅葉に冬の白。過ぎ行く季節を眺め、また来年もと云えば哀しそうに笑う君。 思えば君は決して頷きはしなかった。

38. 別れ(ハーレム)
ガキだと思っていた部下が、護りたいものがあると云って出ていった。
精々気張れよ、ヤンキー坊や。

39. 欲(リキッド)
子供の仕事は我が侭なのだから、構わないのに。お前ときたら、一番の我が侭を云おうとしない。それは口にするのも罪な願いだろうか。

40. 贈り物
ハッピーバースデーという声とともに渡されたもの。嬉しくて仕方がなくて、ありがとう大好きと微笑んだ。それは今なお変わらない気持ち。


作品リスト(順不同)
・PAPUWA
・カミヨミ
・エンチャンター
・忍たま
・クラッシュ・ブレイズ
・荒川
・ジャンク・ジャングル
・ホスト部
・BBB
・戦BASARA
・ヒカ碁
・ヘルシング
・Dグレ
・笛


とても楽しかったです。書きにくいのもあったけど。
こちらのサイトからお借りしました。
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